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モスクワ音楽院自主製作盤の稀少CD が入荷致しました。『作曲家としてのレフ・オボーリン』です。

オイストラフとの競演やソロで端正かつリリックなベートーヴェンを聴かせるオボーリンですが、その作曲家としての特徴はまるでプロコフィエフやショスタコーヴィッチを思わせる前衛性にあります。

最初に収録されている《4つの小品》op.2の第1曲は無調の単旋律から開始され、徐々に複雑なリズムの二声インヴェンションになります。やがてインヴェンションが変容し、そこから独特の和音が生み出され、その和音を伴奏として民謡を思わせる旋法のメロディーが現れるのが中間部。再び曲は徐々に無調インヴェンションに復帰し、最初と同じように単旋律で消えるように終結します。

シェーンベルクやスクリャービンと同様に、この作品も半音階と四度音程が重要な役割を担っていますが、後期ロマン派のうねるような半音階旋律と、何か懐かしさを喚起させるような民謡調のメロディーが有機的に結びつけられているのが印象的です。

最後に収録されているオーケストラ作品は、何とロジェストヴェンスキーの指揮によるもの。ロジェストヴェンスキーはモスクワ音楽院でオボーリンにピアノを師事していました。

ライナーもヴォスクレセンスキーが執筆しており(英訳付)、資料的な価値もある一枚です。(文責:大村新)

【収録曲】
・4つの小品 op.2
・3つの小品 op.4
・ピアノ・ソナタ 変ホ長調 op.3
・ファンタスティック・スケルツォ

録音:2007年、規格番号:SMC CD 009 8


 

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