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再入荷いたしました!
大変ご好評いただき、誠にありがとうございます。

独創的なバッハ解釈で知られるサムイル・フェインベルクの平均律の新品が2点入荷いたしました。一部ではリヒテルやグールドを超えるピアノ平均律の決定版と言われています。

フェインベルクはスクリャービンに称賛された数少ないピアニストであり、スクリャービンの影響下において作曲された高度な技術を要求する12のピアノ・ソナタと3曲の協奏曲や小品、歌曲を残した作曲家としても知られています。

リヒテルはモンサンジョンとの対話の中でフェインベルクについて、次のように回想しています。

「彼はバッハを我流に弾きました。バッハらしくなく、まるでスクリャービン晩年の作品のように、おそろしく速く、正確に弾きました。それでも多くの讚美者がいました。当然です、偉大な演奏家でしたから。」(※)

実際、このフェインベルクの録音は、まるで優れた朗読や演説のように、聴き手を幻惑させる大胆な緩急やアクセント、透明で明晰な音色、そして駆け抜けるような疾走感に満ちています。

フェインベルクの卓越した対位法に対する感性がしばしば指摘されますが、その根底にあるのは一つ一つの旋律をまるでイタリアの古い大歌手のように、極めて表情豊かに歌わせることができる能力だと言えるでしょう。

各々の旋律が自由に錯綜し、歌い交わすフェインベルクの演奏は、バッハ作品の叙情性や流麗さを強く引き出します。2巻第4番や第13番のプレリュードの豊かな歌唱性、深く透きとおるような音色は、限りなく幻想的です。

今後当店ではフェインベルクやソフロニツキーの珍しいCDのご紹介・入荷を予定しています。ご期待下さい!!


(※)参考文献:『リヒテル』ブリューノ・モンサンジョン著、中地義和・鈴木圭介訳、筑摩書房2000年p. 90 文責:大村